なぜ「Twitterで稼ぐ」怪しいビジネスに「いいね」や「リツイート」が多いのか?
Twitterをやっていると、トレンドでやたら出てくる「普通の人」のやたらいいねとリツイートの多いアカウント。
怪しいアカウントは、ほぼ同じテンプレート
怪しいアカウントは、見ればすぐにわかります。
- ひらがな3~4文字の名前か●●社長
- プロフィールもほぼ同じ構成で「月収7桁稼ぐ」などをアピール
- アイコンは顔イラスト
- リプがほぼ同じ「●●さん」から始まるなど画一的
- リアルタイムでいいねやリツイートが増えていく(芸能人級)
などが特徴です。
ツイート内容は、いかに「簡単な作業を1年続けることが大切か」などの話を中心に、つまらないベタな自己啓発的なこと。そして、そんな誰かも知らぬ一般人の普通のツイートが、松本人志さんやホリエモンさんレベルのいいねやリツイート、リプを集めています。
そして、ツイートは度々トレンドに表示され、純粋なフォロワーやコメントがつくようになり、嘘が誠になっていく。これが狙いなのです。
考えたらわかるでしょ?
まともに考えれば、そんな一般人の普通のツイートが次々とバズるはずがありません。あり得ないのです。ですが「うらやましい」という視点で見ていると、冷静さを失います。
バズがTwitterを楽しむモチベーションになる分には問題ありませんが、問題はそのようなことをしている人のほとんどが「Twitterで稼ぐ」などの情報ビジネスを展開しており、それを信じた人が情報商材(noteの有料記事など)を買わされてしまい、またリツイートやリプに協力してしまう。
また、ココナラなどでは、100いいね●●円、100リツイート●●円、などの拡散ビジネスが横行しています。こちらも同じようにフェイクでバズらせるもので、広告効果があると思ってしまう人が、これらを買ってしまうのです。
バズっている人がすごいと思って信じるのではなく「情報弱者を狙ったビジネスをやってるな」と気づき、惑わされないことが大切です。
騙されるTwitterユーザーたち
もちろん、それで楽しんでいるだけなら構わないですし、ビジネスにはお化粧(ブランディング)が必要なことも事実で、アカウントを整えることが大切なのは本当なのですが、彼らが実際に稼いでいる本当の仕組み「拡散グループ」については全く明かされておらず、騙されしまう人が多いという訳です。
このような稼ぐ商法に騙されてしまうのは、稼ぎたい人たちです。付いているリプを見ればその不自然さに気づくのですが、結果欲しさに焦って「大切なこと」を忘れているので、ついつい、情報商材を買ってしまうのです。そして「ダウン」に組み込まれ、いいねやリプを繰り返してしまいます。でも買った商材には、プロフィールの書き方など、当たり前のことしか書いてありません。
しかし、結果が出たとして(いいねやリツイート数)・・・、こんなビジネス、やりたいですか?
Twitterはこのような動きを止められない
Twitterには、そのような意図的な拡散を見抜くアルゴリズムは無いようです。ですので、今後もこの手法は広がるでしょう。まず拡散グループや自動ツールでアカウントを育ててしまい、名前やプロフィールを後から変えれば、立派な事業家に見えます。このような操作がある以上、Twitterトレンドは当てにならない。そういう意味で、あまり褒められたものではないですね。
このような動きに惑わされず、フォロワーさんのためになる情報を出し、純粋に良いと思ったらいいねやリプ、共感できたらリツイートする、SNSはそれで良いと思います。
また、このようなグループで拡散してバズとして表示されるアカウントは「広告を買った人」か「拡散グループの人」なので、フォローや商品を購入する際には注意しましょう。
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