【YouTube研究】動画の再生回数を伸ばす方法・アルゴリズム解説

視聴者維持率

YouTubeの再生回数が増えなくて悩んでいる人は多いと思います。広告収入を狙うまでは要らないけど、せめて再生数が回って自社の商品が売れるようになれば・・・そんな皆さまのために、ここでは、再生回数が伸びない原因と、その改善方法について解説します。

なぜ動画の再生回数が伸びないのか?

まずはYouTubeの仕組みを理解し、対策していきましょう。

サムネイルのクリック率が低い

アップした動画がおよそ24時間、ブラウジング機能によってチャンネル登録者にオススメされた際、何パーセントクリックされるかが極めて重要です。

ここで高いクリック率を得る(約10%以上)と、チャンネル未登録でもよく動画を見てくれる人におすすめされるようになります。YouTube Studioで動画の分析情報を確認し、リーチから1日後のインプレッションのクリック率を確認しましょう。10%以下の場合、タイトルとサムネイルの見直しが必要です。

サムネイルの修正ポイントですが、いわゆるエンタメ系や「画」のある動画の場合、動画内容と画像で表現している内容が一致するように作りましょう。ターゲットに合わせた画像を選び、料理なら料理の写真、ダイエットならビフォーアフターの画像を使いましょう。文字も音もないのに内容がわかるのが理想です。シズル感などとも呼ばれたりしますね。

「画」のないパターン、たとえばノウハウを語るハウツー系の動画の場合などでは文字で表現することになりますが、文字サイズは大きく、たくさん書かないことを意識しましょう。また、大切な情報を強調するために、全体で色をたくさん使い過ぎないように(背景入れて3~4色程度)しましょう。

サムネに載せる文字ですが、動画の内容ではありません。ターゲットが無意識に抱えている悩みや痛みを解決できるキーワードを書きます。ただし〝核心の答え〟は、サムネには書かないようにしてください。

載せる位置は左上に最もキャッチーな情報を入れ、①上下に2行で画像や図を挟む、②左側に大きく3行で右に画像、③画像を4分割で1行文字、④左右に縦書き文字で画像を挟む(読み方向は左上⇒左下⇒右上⇒右下)、⑤画像を2分割で上に文字というパターンが代表的です。

サムネ文字位置

最後に、サムネでは、専門家であること、実績があること、有資格者(いわゆる資格ではなく、語るに値するという意味)を感じさせることも重要(例:元●●)ですので、情報に含めるようにしましょう。

タイトルが良くない

タイトルには必ず何の動画なのかを明確にするキーワードを入れます。アイデアを得るためには、ラッコキーワードを使いましょう。次に組み合わせキーワードを入れます。組み合わせキーワードは、YouTube検索窓にキーワードを入れたり、その後ろにスペースを入れたりすると候補が表示されます。このサイトも組み合わせキーワード抽出に便利です。組み合わせは3語までピックアップしましょう。

タイトルは少しだけ煽りの要素もあった方がクリック率は上がります。動画の内容と違っていると逆効果になりますので注意が必要ですが【激震】【神回】【完全保存版】などの言葉は注目されますね。また、大事なキーワードほど左寄せしておきましょう。

タイトルもサムネも、自分で考えるのではなく、データからピックアップすること。伸びている動画を参考にして構成を徹底的に真似ましょう。

伸びるタイトルのリサーチ方法は、まず、ブラウザをシークレットモードで開き、メインキーワードでYouTube検索します。上位10動画のタイトルをリストアップし、このサイトに10タイトルまとめて貼り付けましょう。すると、どんな用語をタイトルに含めるべきか、大きさで視覚的に表示されます。

最後に、タイトルも〝核心の答え〟は書かないようにしましょう。

総再生時間が足りない

全期間の総再生時間が伸びるほどオススメされやすくなります。まずは1000時間が目標です。総再生時間を増やすためには、動画をたくさん投稿し、滞在時間を伸ばしていく(視聴者維持率)ことが必要になります。

視聴者維持率の目安数値は動画尺によって異なりますが、10分動画で約40%と考えられます。尺が短い動画ほどこの数字が上がっていきます。いかに長く見てもらうかがとにかく重要です。アナリティクスを見れば数字も確認できますし、離脱ポイントも視覚化されています。視聴者が離脱したポイントが動画内容の改善部分になります。

    視聴者維持率が下がる原因は、多くの場合、冒頭で視聴者の心を掴めていない(つまらないオープニングトークや音楽)、サムネで煽りすぎたために内容とギャップがある(YouTubeからシャドーBANを喰らう可能性もあり)、そして、動画内容に興味のない視聴者を集めてしまうこと、使いにくいブラウザ版YouTubeサイトに飛ばしてしまうこと、になります。

原因が上のようなことですから、その対策は、オープニングなしでさっさと本題に入ること、動画内容とサムネを同じにすること、そして、YouTube以外の媒体で告知しないことになります。SNSで告知したくなるのですが、これは興味のない人が動画を見てすぐに離脱することにつながったり、ブラウザ版に誘導されて離脱されてしまったり、逆効果になることが多いようです。

また、動画を最後まで見てもらうために、ランキング形式にするなど、間延びしないようにセクションで区切ること、間を徹底的にカットすること(2~3秒でカットする)、わかりにくいところや専門用語にはテロップを入れること、ラストのまとめやエンディングは不要、そして、「最後にとっておきの情報(裏ワザや一番大事なこと)を言うよ」と動画中に何度も振っておくことで、興味関心を引っ張ることも大切になります。

需要がない(+検索されない)

これは調べればすぐにわかります。ここで主題のキーワードを入れて、より需要の高い組み合わせキーワードを探してみましょう。

次は「関連動画」への表示

上の段落は主に「ブラウジング機能(トップページでのオススメ)」への露出を狙った施策でしたが、次はまた別の仕組みで動いている「関連動画」への露出を狙います。

ここで大事なのは、動画の再生時間を増やす、エンゲージメント率を高める、タイトルや概要、タグの内容、になります。

動画の再生時間を増やす

これには、視聴者維持率の向上、そして、そもそも長尺動画であることも大事になります。視聴者維持率の向上は上の段落と同じですので読み返してください。長尺動画については、何分が正解という長さはありませんが、YouTube検索窓でメインキーワードで検索して再生数順に並べ替えた時、だいたいどのくらいの長さの動画が上位に来ているか、上位10動画の平均値を計算してみましょう。

エンゲージメント率を高める

高評価、コメント、チャンネル登録などのアクションをしてくれる人の割合のことを言います。高評価率が高いほど関連動画に表示されやすくなります。50%を切らないようにしましょう。また、コメントも動画アップ後24時間以内についたものには、早めに返信するようにしてください。

タイトルや概要、タグの内容

タグとハッシュタグがあるので、混同しないようにしましょう。

  • タグ:タイトルや概要欄を補足するキーワード設定
  • ハッシュタグ:同じハッシュタグで動画を出している人とつながりを作る(概要欄の下部に3つ書く)

タグは、人気の動画に寄せることが重要になります。タグは10~13個程度にまとめ、増やし過ぎないようにしてください。ライバルのタグは、Chrome拡張機能を使うと簡単に調べられます。

注意点として、動画と無関係なワードを入れないようにしてください。動画の内容に合ったメインキーワード、組み合わせキーワードを入れておきましょう。

ラストは「検索上位」への表示

上記のブラウジング機能、関連動画への表示条件がクリアされると、自分の動画を見ていないが同じジャンルの動画を見ている人、そして、完全な新規の人にオススメされるようになります。いわゆるバズというやつですね。

最後は、継続的に視聴される動画、検索上位に載る動画にすることを狙います。トップページへの掲載や関連動画への表示には賞味期限がありますが検索結果への表示は長く続きますので、継続的に再生されるようになっていきます。チャンネル開設直後は難しいのですが、続けていくうちにできるようになっていきます。

検索結果に載せるためには、タイトル、概要欄、タグにキーワードを設定する必要があります。そのために需要のある検索キーワードを見つけなければなりません。YouTube検索窓に検索ワードを入れたり、キーワードの後ろにスペースを入れたりすることで、キーワード候補が表示されます。

次に、実際に検索して上位に出る動画をチェックします。チャンネル登録者が少ない(10000人以下レベル)チャンネルが10位以内にいればチャンスです。また、上位の動画の投稿日が半年前以上のものであれば、それもチャンスです。新しいものほど優先される傾向がありますので、そのキーワードで検索上位を狙いにいきましょう。

重要なキーワードほど、タイトルの頭部分に使うようにしてください。概要欄では上部にキーワードを入れます。つまり、動画のサマリーを概要欄冒頭に書くことが大切です。タグは10個程度にまとめるようにしましょう。

これらの施策を行い、特定キーワードでの動画再生時間が増えていくほど、その特定キーワードで上位表示されるようになります。

台本のストラクチャー

エンタメ系は面白ければどうでもいいのですが(笑)、ハウツー系はストラクチャーがとても重要になります。

答えは、まず「要点(結論)」をズバリ言います。次に「その理由」を言います。そして「具体的事例」です。最後に、「なので、●●(結論)が正しいのです」でバサッと終わります。

対象が30代以上なら、テレビのニュースくらいの速さで話しましょう。対象者が20代以下ならば、もっと早口の方が伸びます。

投稿時間と間隔

動画の投稿は、視聴者層の暇な時間を狙います。会社員なら週末の19時から21時の間が良いでしょう。毎日投稿は避けて、1日置きがちょうどいいです。

動画の再生回数を伸ばす方法まとめ

これら長尺動画の対策を行いつつ、YouTubeショートを組み合わせていくことで、あなたのチャンネルは大きく成長していきます。

こちらの記事もお読みください。【YOUTUBEショート】ショート動画で再生回数を伸ばす方法・アルゴリズム研究

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アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。
About 新井 一
アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。