AI時代の飲食店の集客方法~広告の前にやるべきこと

飲食店ほど競争の激しい、そういう意味では「難しい商売」も他にないと言えるでしょう。

コロナ禍を経て、コスト高、人材不足、さらにはSNS対応まで求められ、飲食店経営はますます複雑化しています。

飲食店

飲食店の経営が難しい理由

飲食店の経営が難しい点として、出費を抑えるときに一番最初に削られるのが外食費であるという現実があります。

仕込み・清掃・人手不足に加え、2026年はGoogleマップ上の口コミやSNSでの評価が集客に直結する時代です。ほんの少しの接客ミスでも悪評が拡散され、客足が遠のくリスクがあります。

飲食店

お料理がおいしくリーズナブルであり、しかも、高品質のサービスを提供し続けなければ、いくら客引きやクーポンで集客をしてもうまくいかないのが飲食店経営なのです。

ちなみに、私はほぼ毎日外食ですが、苦手な飲食店はこんな感じ・・・

  • 空いている席に座らせてくれず指定される
  • トイレが汚い
  • タバコの煙がモクモク
  • コートを壁にかけるとタバコ臭くなって大変
  • 料理がくるまで長い
  • 量が少ない
  • 店主がいばっている
  • サラダなどを放り投げるように出す
  • ガチャガチャと音を立てて食器を回収している
  • 虫やゴキブリがいる

逆に言えば、これらの条件が逆になれば、お気に入りのお店になってしまいます。このような環境があって初めてPRが生きるのだと思います。

飲食店ができるマーケティングとは?

当たり前ですが、飲食店は立地が命。駅前であれば人通りが多く、自然と集客できます。ただし、それは「ターゲットとなる顧客層がいること」が前提です。学生街に高級店を出しても、なかなか難しいということです。

次に重要なのは、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とSNSを活用した情報発信です。

飲食店のホームページが検索上位に出ることは稀で、ぐるなびや食べログといった大手ポータルの下位に埋もれがちです。

飲食店

よって、2026年の今はGoogleマップへの掲載・更新と、Instagramの運用が必須になります。Googleビジネスプロフィールの写真を定期的に更新し、口コミには丁寧に返信する。これだけで近隣エリアからの来店数は確実に変わります。

投稿内容は、ただ料理写真を載せるだけでは埋もれてしまいます。店主やスタッフの人柄、季節の話題、仕込みの裏話など、「人」が見えるコンテンツが差別化のカギです。Instagramのリール動画(15秒程度)で調理シーンを見せるだけでも、静止画より圧倒的にリーチが伸びます。

ちなみに、飲食店のホームページを持つ場合、大切なのは地図です。Googleマップを貼り付けるだけではなく、駅の出口番号、そこからの目印、歩き方を写真で示すだけで、親切さ、便利さをアピールできます。

飲食店が売上を上げるためにやるべきこと

まずは前提として、料理やサービスの質が悪ければ、何をしても無駄です。そして、味が良くても知ってもらえなければ意味がありません。

その上で飲食店が売上を伸ばすために最初に取り組むべきは、リピート率を上げることです。

飲食店

一度来店してくれたお客様を常連へと育てること。人が入っている店は、新規集客もしやすくなります。LINE公式アカウントを活用して、来店後のお礼メッセージや季節のキャンペーン情報を配信するだけでも、リピート率は変わってきます。

そもそも、外食は頻繁に利用する人と、殆ど利用しない人とに分かれますが、繰り返し行く人は以下の点を重要視しています。当たり前のことですが、これができているお店は中々ないものです。

リピーター(常連)を掴むために必ずやってもらいたいこと

そのお店にしかない料理とお酒

「美味しい!」と心から思える料理に出会うことは滅多にありません。美味しいと思える料理がそこそこのお値段で食べられれば、そのお店には通い続けてくれるでしょう。

「この味でこの価格?」と感じさせてはいけません。

居酒屋さんで卵焼きを頼んだら、いかにもチンしただけのものがでてきた・・・、そんな店にリピーターがつくことはないでしょうね。

従業員の接客

注文を受ける従業員のいい加減な接客、お客様をあしらうような、面倒くさそうな態度が一回でも見えれば、二度とそのお店にいくことはないでしょう。また、お待ちくださいと言っていつまでも来なかったり、会計金額を間違えたり、従業員同士の私語も悪印象です。

また、人によっては、従業員と話をしたい人もいれば、話しかけてもらいたくない人(面倒、一人にしておいてほしい)がいます。お客様の表情をうかがい、適切な対応ができる細やかさも必要です。

2026年はSNSでの拡散速度が桁違いです。たった一度の接客ミスでも、Googleマップの口コミやXで拡散されれば一発で信用を失います。

キャッシュレス非対応も今では敬遠される理由のひとつです。PayPayすら使えないだけで避けるという流れもできつつあります。

店の雰囲気

清潔であること、トイレがきれいなこと、適度な明るさで話しやすい空間があること。トイレは男女分かれていて複数あることが望ましいですが、共同でひとつの場合には特に清掃に気を使っていただきたいです。

細目に点検し、きちんと消毒洗浄することでお店のイメージはよくなります。

また、テーブルや椅子の汚れ、テレビの埃、壁のシミ、たばこ臭さ、気をつけていただきたい事はたくさんあります。注文を受けた際の、大声の復唱も迷惑に感じる場合もあります。お店の独りよがりであることも多いので、適切にという意識が大切です。

飲食店

駅からの距離は関係ない?

立地は重要ですが、駅近=正解とは限りません。立地が良ければ家賃が高くなり、その分、たくさんの数を売らなければいけません。

家賃の安い、駅から20分以上も離れている場所で大繁盛させることができれば、それがイチバン良いということにもなります。実際、そういうお店もありますから、駅から遠いからダメという理由にはなりません。

駅の近くにやってくるお客様と、駅から20分の距離があるお店にやってくるお客様とは属性が違います。近所の住民、近所の中小企業、車でわざわざ食べに来る人などがターゲットです。看板料理などの差別化が重要になってきます。

2026年の今、駅から遠くても、Googleマップの口コミやInstagramのリール動画で魅力が伝われば集客は可能です。むしろ「わざわざ行く価値のある店」としてSNSで話題になれば、立地のハンデはひっくり返せます。

飲食店

飲食店の集客方法・3つの改善

飲食店の差別化は、3つ行う必要があります。

あなたの改善

あなた自身が個性豊かな「お客様に愛される存在」になりましょう。私がよく通っている居酒屋のおかみさんは、とても個性あふれる九州の女性です。私が訪れるともちろん顔を覚えていてくれて、愛想よく接してくれます。

お勧めの料理があれば教えてくれますし、ちょっとしたおまけをしてくれることさえあります。「この人に会いたくて来た」と言われる存在になることが、どんな集客テクニックよりも強力です。

提供方法の改善

飲食店はただ飲食をするだけの場所ではありません。外食というひとつの「エンターテインメント」であることも、忘れてはならない要素です。

セルフオーダー、スマホ決済、デジタルポイントなど、お客様にとって「快適な体験」を設計しましょう。盛り付けが特殊であったり(それを頼むことによって優越感が増すなど)、キャベツだけ食べ放題であったり、他店や他の業界では当たり前のようにやられていることを飲食店に持ち込んでみるという工夫が必要なのです。

提供するメニュー・素材の改善

上の2つの改善を行った後に、最後に、一品だけ「目玉料理」を作ってみましょう。私がよく行く中華料理屋さんがありますが、私の頭の中では「担々麺屋さん」という名前になっています。それほど、そこには担々麺を食べに行くというイメージしかないのです。もちろん、実際に行けば、餃子やビールも注文してしまうわけですが。

看板メニューをひとつだけでも確立すれば、「あの料理を食べに行こう」と指名来店されるようになります。

Googleマップの口コミで「何が褒められているか」「何が不満に挙がっているか」を定期的にチェックするだけでも、メニュー改善のヒントが見つかります。

飲食店

飲食店の集客方法・まとめ

仕事で久しぶりの商店街を歩くと、驚くぐらい飲食店が入れ替わっていることが珍しくありません。それぞれのお店には店主の夢があったはずです。売り上げが思うように上がらず、閉店に至ってしまったのかと思うと、とても辛い気持ちになります。

安いだけ、画一化されたサービスだけが消費者のニーズではありません。あなたらしいあなたの夢をかなえるお店を、あなたの手で手を抜くことなく、しっかりと創ってください。

2026年は、ChatGPTやClaudeを使えばメニュー名やSNSの投稿文も手軽に作れます。ですが、お客様の心をつかむのは「あなたの人柄」と「お店の空気感」です。個性や想いを込めた小さなお店こそ、どんな時代でも愛される存在になれるのです。

私はそういうお店が大好きです。たくさん個性豊かなお店を開拓して、ランチやディナーを楽しみたいと思います。