包装や提供方法をちょっと変えて、違う利用シーンを提案する!

インスタントラーメン

同じ商品でも、対象者を変えることで新たな展開を作れる。昨日、ちょっとそんなコラムを書きました。

インスタントラーメンの世界でも、同じことが起きています。今、かつて大流行した「ノンフライ麺」が、売れなくなっているのです。そこで、メーカーが打ち出した新たな戦略とは?

2015/10/23付の日経速報ニュースによると、ノンフライ麺のシェアが14年以降、下落しているそうです。

ノンフライ麺は袋麺市場を活性化した。富士経済によると、袋麺は06年の22億5200万食以降、減少を続けていたが、マルちゃん正麺の登場で11年は前年比3.5%増の22億3700万食となり、13年まで3年連続で増加した。ところが、14年の袋麺の生産数量は前年より約1200万食少ない24億3700万食に落ち込む見通しという。

ノンフライ麺を食べていたのは、油を嫌う高齢層、そしてもちろんファミリー層。比較的若いファミリー層は、かつて食べていたフライ麺の強い味も食べたくなる時があり、高齢者層は生麺に飽きてきた。そんな事情が重なったと業界では分析されているようです。

そこで、メーカーが強化していくのが「カップノンフライ麺」。袋麺が中心だったノンフライ麺市場で、カップに力を入れていくことで、オフィスでの需要を狙うということです。正直、自分には、お昼にカップラーメンを食べる人って、若い独身男性という固定観念があります。あっさりカップラーメンって、どうかな? と思う部分もありますが、どうなるか楽しみですね。

あなたのビジネスで、このような展開ができるものはありませんか? かつては流行って売れた。今は揺り戻して、普通の商品になった。そんなものがあるのでしたら、包装や提供方法をちょっと変えてみる。違う利用シーンを提案してみる。そんなこともできるかもしれませんね。

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アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。
About 新井 一
アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。