異業種交流会に参加する意味とは?
スモールビジネスのオーナーさん、一人社長や個人事業主の皆さまがよく出られるイベントに『異業種交流会』というものがあります。何のくくりもない自由な交流会から、特定の企業が何かの狙い、つまり集まった人に何かを売りたいという戦略があって人を集める交流会まで、様々なタイプのものがあります。
自分は何のために参加する? 皆は何のために参加している?
この異業種交流会、うまく活用できればたくさんのメリットを得ることができますが、多くのビジネスオーナーさんはそれがうまくできないことが多いようです。誰だかよく分からない名刺の山、大量に送られてくる勧誘のメルマガ、ネットワークビジネスのお誘い、結局、何のために参加したのか分からなくなってしまうこともあるようですね。
交流会の種類にかかわらず、『特定の専門家が集まる交流会』ということでくくられている場合も、似たようなことが起こることがあります。その場に参加する多くの人が、『お仕事が欲しくて集まっている人たち』である場合、結局、集まった人同士で仕事を売り込み合うという状況になることは避けられません。
主催者が集まった人たちに何かを売り込もうとしている場合も多いです。スモールビジネスには大変重要ないわゆる「リスト取り」をこの交流会で行い、後日様々なオファーを投げかけてくるというケースです。例えば、何かの入会であったり、その会場となる場所の提供オファーであったり、様々です。
異業種交流会は仕事につながる?
時折、その主催団体が、集まってくる人たちに対して仕事を出すこともあります。コンテンツホルダーでもある専門家の方々に、プラットフォーマーがコンテンツの提供依頼を出す。そんな場合です。いわゆるオーディションのような、人選の場として、交流会が使われているわけです。
また、すでに何等かの会員になっている人を対象に、そのメンバーを集めて信頼関係を構築するというタイプの交流会もあります。最終的な狙いがどこにあるのかは交流会によって違いますが、その多くは主催者のサービスから離脱しないように、ロイヤリティを高めておくという役割があります。こちらは仕事にはつながりにくいかもしれませんね。
参加者も知っておくべき、異業種交流会のリスク
主催団体が何らかの意図を持って仕切っている交流会であれば、実はまだマシなのかもしれません。参加者同士が自由に交流、仕事を紹介しあいましょう的な交流会の場合、いくつか参加者が注意しなければならない点もあります。
1.便利な友達として利用されてしまう
情報の価値をよくわかっていない人と出会ってしまうと、無料で何でも訊こうとし、質問をしてくるようになります。そこから後につながればよいのですが、そうでない場合は手間暇がかかってしまうだけになります。度が過ぎてきたらバッサリいくことも必要でしょう。
2.丸投げ紹介は時間の無駄
人を紹介する時もされる時も、『なぜこの人を?』という理由、提案が必要です。何かできるのでは? という具体的な話がないところで名刺交換をしても、中々後につながりません。両者の立場でお互いにどのようなメリットがあるのか、きちんとした紹介ができないと、仲介者が却って評判を落としてしまいます。
3.付き合う価値のある人になる
異業種交流会でしっかりと果実を得ることができる人は、その人自身が他の人にとって『付き合う価値のある人』である場合です。つまり、異業種交流会に行く必要がない人・・・というと元も子もないのですが、あの人と話したいと思われるように日頃から努力をすること、というのが本質なのでしょうね。
目的を持って参加しましょう!
異業種交流会に参加する場合は、参加者同士の出会いや、主催者との関係づくりなど、参加する目的によって得るものが大きく変わってきます。主催者側の狙いや、参加する人の目的などをよく見極めてから参加すると、有意義な交流ができると思います。
スモールビジネスオーナーさんにとって、新しい出会いはとても重要です。ネット集客はもちろんのこと、たまには目的にあったリアルの場に参加してみてはいかがでしょうか?


最新記事 by 新井 一 (全て見る)
- 【2025年最新版】Instagramの大きな変更点と成功ポイント - 2025年1月28日
- YouTubeの再生回数を爆増させる!「ブラウジング機能」攻略法 - 2025年1月27日
- 【YouTube】再生数がコツコツ伸び続ける「検索」に対応したキーワードの見つけ方 - 2025年1月21日