コンテンツSEOがスパムになった日~検索エンジンの未来は変わるのか?
パーソナルビジネスブレインズの新井です。
日頃は、一人社長、個人事業主さんの、ネットからの集客のお手伝いをしています。
まさかの「キュレーションスパム」という言葉の出現でしたね。
大手IT企業であるDeNAが運営するの医療や健康についての情報を発信していたキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」で、科学的根拠のない記事や無断転用が次々と発覚した問題で、同社が運営する他のキュレーションサイトも相次いで閉鎖、そして、同業大手のキュレーションサイトも、コンテンツのチェックのため一部記事を非公開にしているという話です。
正直、最近のグーグルさんの表示する検索結果に、うんざりしていた方も多いのではないかと思うんです。
アフィリエイトサイト、そして、このようなキュレーションサイトばかりで、真面目にやっている会社でも、記事数の少ないコーポレートサイトは、どんどん下位に押しやられていたので。
もちろん、そんな中でも頑張っていたサイトはたくさんあります。
自社サイトにブログ機能を追加し、社長や社員が必死に優良なコンテンツを追加し続けていたケースも、たくさんありました。
ですが、今回のDeNAのように、ライターを大量に雇い、日々100を超える記事がアップされてしまえば、一人社長、個人事業主などは対抗しようもありません。
インターネットはもはや、強者のメディアになってしまったという感じは、多くの方が感じていたことだと思います。
検索エンジン・グーグルに突き付けられた課題
そして今回の件です・・・、今後、検索エンジンは、どのように変わっていくのでしょうか。
人工知能がどうのこうのという進化ではなく、もっと根本的な問題に突き当たっているような気がします。
記事の内容が、正しいのか正しくないのかについては、人工知能でも判断しようがありません。
それに、そもそも、世の中で正しくないと思われていることについても、個人が正しいと思うと主観を発表することだって、自由なわけです。
Wikiだって、間違った情報がたくさん掲載されています。
となると・・・、ますますネット情報の信ぴょう性、信頼性が薄れていくということで、グーグルにとっても大変な問題でしょう。
内容はどうでもよくて、ともかく情報発信を大量に行えば、検索上位に表示されて、結果、お金が稼げる。
検索をすれば、よくわからないまとめ記事のようなものが上位にでてきて、その中身については「だそうです」といったような無責任な転用記事が多かったりする訳ですから、これはグーグルが目指していた方向と明らかに違う方向にSEOが進化してきてしまったということですね。
私自身はコンテンツSEOは、グーグルさんが本来目指している姿のものに関しては、素晴らしいものだと思います。
ペイドリンクなどではなく、しっかりと訪問者のために心を込めて発信している情報が支持されるというものであって欲しい。
DeNAの今回の問題は、そういう意味でも非常に複雑な気持ちで、ニュースを読んでいます。
コンテンツSEOの今後はどうなる?
不確かな情報を掲載しているサイトは山ほどあるので、今回の件は、今後しばらくいろいろなサイトに波及していくと思います。
でも、百科事典的な正確な情報しか載せられない、取材をして裏を取ったものしか公開できないなんてなったら、それはそれで非常に難しいですね。
DeNAのような大きな会社が運営している情報提供サイトが、内容に科学的問題がある、無断転用などがあるなど、コンテンツ作りや品質に問題があるということになれば、今回のようにネットユーザーが指摘をしたり、炎上をしたりして問題が表面化するわけですが、個人のアフィリエイターが匿名、無申告やっているようなキュレーションサイトは責任の追及などしようもないわけですから、勝ち逃げになるかもしれませんね。
今回の大手サイトの相次ぐ閉鎖で、得をしているアフィリエイターもたくさんいるでしょう。
ここはグーグルの根本的なアルゴリズムの見直しが必要になりそうですが、正直、大変困難な課題になるでしょうね。
私としては、自分自身やクライアントさんのサイトに関しては、しっかりとお客様のためになる、専門家としてのコンテンツを積み重ねていく方法をお伝えするのみです。
それにしても・・・コンテンツSEOがこんな「スパム」と呼ばれる時がくるとは、本当に驚きでした。
確かに、確かに、最近の検索結果には、ちょっと「???」という感じはしていましたけどね、、時代は移り変わるものなのですね。
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