LINE集客の成功事例と口コミの起こしかた
LINEの情報伝達、リーチ力はすさまじいものがありますね。フェイスブックやツイッターの拡散力とはまた微妙に違う、仲間内の口コミツール、連絡ツールとして、もうマーケッターが無視できる存在ではなくなりました。スモールビジネスオーナーももちろん、このLINEとの付き合い方を考えていかないといけないでしょう。
LINEの種類
LINEは大きくいって3種類あります。
1.LINE個人アカウント
2.LINE公式アカウント
3.LINE@(アット)
その他にも、
LINE電話
LINEビジネスコネクト
LINEストア(クリエイターズマーケットなども含む)
などの様々な拡張サービスがあり、ものすごい勢いで発展しています。
1のLINE個人アカウントは、これは私たちが個人で通常使っているものです。いろいろな機能はありますが、友達と1対1、あるいは小さなグループでチャットをメインに使っている人が多いかと思います。
2のLINE公式アカウントは、主には大企業、資本力のある企業が持つアカウントです。高額な契約金が必要なため、スモールビジネスオーナーさんにはちょっと敷居が高いです。
3のLINE@は、価格も無料から数千円と、私たちでも利用しやすいです。アカウントが成長すれば大きな費用が掛かる仕組みですが(^_^;)、そのころには支払い能力も高まっているでしょう!
LINE集客の成功事例
2014年10月16日付の日経産業新聞 7面に、LINEを利用したプロモーションの成功事例が紹介されていました。記事によれば、焼肉店「牛角」を展開するレインズインターナショナルが、もうひとつの主力店「しゃぶしゃぶ温野菜」の知名度アップにLINEを使って女性客を取り込み、売上を1割増することに成功したとのことです。
記事では、
レインズは6~9月、LINEのスタンプをオリジナルで作成し、無料で提供した。たいこ持ちキャラクターの「温野係長」だ。温野菜のアカウントに「友だち」申請すれば入手できる。これまでにないキャラが受け、女性を中心に友だち数は3倍の160万人に急増した。
と紹介しており、LINEスタンプをフロントエンドにアカウント登録を急増させ、知名度をアップさせることに成功したとしています。従来はメールで無料オファーをする、フェイスブックページのオープンゲート機能を使うなどの方法がありましたが、今はLINEスタンプでここまでできるのですね。
LINEでリスト獲得
このレインズは何も特別なことをしたわけではありません。無料オファーから会員登録(友達申請)、そこから親密度を高めお店に誘導という、昔からあるDRMの極めて普通の手法です。ただ、今の若い世代が使うコミュニケーションインフラがLINEに置き換わっているということにうまく乗っかったというわけですね。
記事ではさらに、
「20~30代女性は自分がいいと思ったものはシェアするし、見る側も身近な人の情報を一番信用する」と考えた。スタンプ配信に合わせ、新発売の薬膳を使った「薬膳香鍋」やコラーゲンが豊富な「美人鍋」などをアピールした。リンクを張ってホームページに誘導し、詳細な情報を紹介。閲覧数は4割伸びた。画像にもこだわった。薬膳香鍋の画像に鍋自体はあまり写っていない。クミンなどの複数の薬膳がマスに入った箱がアップになっている。事前のモニター調査で女性に鍋を食べて、SNS(交流サイト)で情報発信してもらったところ、大半の人が薬膳そのものを掲載した。「お仕着せの情報発信はダメ。何が口コミのポイントになるのか慎重に見極めなければいけないと思った」
と、レインズが口コミに対する基本的なこともきちんと分析しつつ、戦略を成功させたことも紹介しています。
口コミの原理
ソーシャルメディア時代の口コミは、
1.めずらしい(めずらしかった)
2.美味しそう(美味しかった)
3.楽しそう(楽しかった)
4.きれい(きれいだった)
5.おもしろい(おもしろかった)
その他にも色々ありますが、人に見せたい、伝えたくなる感動が多くなりますから、そこをきちんとおさえておく必要がありますね。そして、ソーシャルメディアは写真付きで投稿する人が多いですから、「物」「景色」「人」が撮影されるわけですが、「人」の場合は撮影も簡単ではありませんので、口コミを起こしたいのであれば「物」や「景色」を用意する必要があります。
めずらしい「物」や「景色」
美味しそうな「物」
楽しそうな「物」や「景色」
きれいな「物」や「景色」
おもしろい「物」や「景色」
口コミで拡散しやすい話題性を商品設計に盛り込むこと。セミナーなど、口コミが起こりにくい素材にも、上のような要素を入れ込むことで、何かの変化があるかもしれません。レインズでは、割引クーポンは極力配らないそうです。これはスモールビジネスオーナーも見習いたい点ですね。安易に安売りに走るのではなく、体験をシェアしてもらってたくさんの人に知ってもらうこと。まずはそこからですね。
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