カフェ起業をした場合の集客方法とは?
さて、今回のコラムでは、カフェ起業一年目の方からご相談を頂きましたので、簡単にお答えしたいと思います。
ご相談内容は、以下のようなものです。
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「カフェを開業したのですが、地元に大手のスタバ等のカフェがたくさんあり、競合があって大変。どうして、自分のお店にお客様が来ないのか、教えて欲しい。」
実際にそのお店に行って、詳しく見ないと何ともわからない部分がありますが、私が言えることは、個人経営のお店とスタバなどの大手と、同じ土俵に立って比べると話にならないということだと思います。同じ土俵に立った瞬間、個人商店がいくら頑張ろうと、大抵の人は検討するまでもなくスタバに行ってしまうと思います。
お客様は何を比べている?
お客様はなぜスタバに行ってしまうのか? それは、このご相談者様のお店のコーヒーが美味しくなさそうだからとか、そういった理由ではありません。
スタバの方が慣れてるし、味も価格もわかってるし、様子も知っている。「失敗しない安心感」という何となくの理由で選んでいる人が多いと思います。なので、同じ土俵で比較されないこと。「選ばれる理由」が大切なのです。
SNS集客のデメリット
今、SNSの時代で、TwitterやLINEなどで情報が拡散します。よいカフェがあればInstagramで写真付きのコメントが拡散します。ただし、ただ拡散されればよいわけではありません。
差別化されているニッチなカフェは「万人が好きなわけではない」という要素を持っています。とてもユニークなカフェの場合、せっかくSNSで拡散して、それを見た人がカフェに行ってくれても、逆に「全然よくなかった」などと書かれてしまったりして、うまく拡販に繋がらないことなどがあります。
SNS戦略は、そういう意味では諸刃の剣です。ある程度万人受けするような平均点以上のを持っていなければ拡散すらしません。そして、拡散したとしても「ターゲットではないお客様を呼び込んでしまうと、悪く書かれてしまうデメリットもある」ということです。
では、個人カフェが取るべき戦略は?
では、個人のカフェはどのような戦略を取るべきでしょうか? もちろん、SNSで拡散されるような万人受けを狙うのではありません。それではスタバには勝てません。当然、狙ったお客様だけに来てもらう戦略を取る必要があります。そして、そのお客様のコミュニティの中で、お客様の手で発信してもらうのです。
最近では、どこの駅に行っても同じような店しかなく、同じような景色ばかりで面白くありませんよね。カフェも同じように思っている層は必ずいます。
あなたのカフェは誰のために作られたのか?
あなたのカフェの創業理念を思い出してみましょう。自己満足だけのために開業した人などいないはずです。ず、あなた自身が「こういうカフェが欲しかった」と思って、今のお店になったはずです。
万人向けの拡散を狙うのではなく「あなた(お客様)に来てほしい」という理由を発信しましょう。「いいカフェです」という情報は期待値ばかり高くなり「スタバの方がよかった」と考える層を呼び込んでしまいます。
大切なのはお客様の選別
あなたが来てほしい人に向けてカフェの特徴を発信し、ファンコミュニティを形成しましょう。スタバと競争しないための「顧客の選別」です。
「みんな来てください、よいカフェですよ」と、おしゃれな画像を載せているだけでは、スタバが好きな人も来てしまい、スタバの方が良いという評価がついてしまいます。
個人カフェがスタバと共存するためには「こういう人だけ来てください」というメッセージ性の強い看板が大切です。
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