バー(BAR)の集客方法は「五感で味わう」ことから! Instagaramからの発信も

BAR

バー(BAR)には、私も食事の後に行くことがあります。行きつけのお店もありますが、ホテルのラウンジなど「雰囲気が欲しい時だけ行く」お店もあります。そして、利用後に好き嫌いがはっきりします。好きなところは機会があればまた行きますが、嫌いなところは寄り付かなくなります。当たり前ですかね(^_^;)

集客に課題があるバーと言えば、地域密着型のバーです。ホテルのラウンジにあるような高級バーは(私の場合は都心の話になりますが)、いつ行っても混んでいます。地元の小さめのBARは、例えば、小さなカウンターがあって、その後ろにテーブルが2卓くらいのイメージです。週末は満席でも平日は空いていることがありますね。

バー

バーと言えば、常連さんに支えられているところが多いかと思います。駅からちょっと離れていたりすれば、新規のお客様は中々入ってこないでしょう。実際、自分の経験で言えば、多くのお店は入りづらいですし、常連ばかりで馴染めなさそうなどの固定観念もあったりします。

BARの経営を安定させようと思えば、もちろん常連さんを大事にして、紹介を期待する必要があります。ただ、常連さんとて、生活環境が変わればお店に来なくなります。引っ越し、転勤(異動)、体調、いろいろなことがありますから、新規のお客様も取らないといけません。

かと言って、新規の方が入ってくれば常連さんが離れるかも(そもそも自分のお気に入りのお店は、仲間以外に知れる形での口コミはしないです)、オーナーさんの悩みは尽きません。

BARオーナーがやるべき活動

多くのバーでは、Instagramやフリーペーパー、ポスティング等を考えるでしょう。有料広告の費用対効果は、目も当てられないレベルで下落傾向です。情報が溢れすぎています。ですが、優先順位はあるにせよ、宣伝活動は続けなくてはなりません。やるべきことは(基本のままですが)、以下のことを同時に行うことです。

1.お店(中身・内容)の品質向上努力

お客様にご満足いただけるように、サービスの向上、品質の向上に努めるのは当たり前のことですね。清潔な状態を保つことや、メニューの改善はもちろんのこと、お客様に飽きられないように常に話題を提供することは、バー経営に限らず必要なことです。

2.お店の外の空気を作る

看板や入り口の工夫が必要です。「常連さんが離れない程度に」と気にすると難しくなってしまいますが、新規客が集まらないお店の入り口は、やはり重たい空気が漂っています。お店の中の空気は、お客様やマスターが作っていますが、お店の外の空気も考えなくては新規のお客様は入りづらいままです。価格の表示なんかもそうですね。店外にあると安心する人も多いでしょう。

3.ネットで告知する

バーは街を歩いていてふらっと入る人が多いですけれども、検索する人も一定数います。デートで使いたい、リラックスできる場を探している、自宅近く、会社近く、色々なニーズがあります。まずはどのような人が「BAR+地名」や「BAR+機能」で検索をするのかを洗い出しをしてみましょう。バーの機能はお酒をだすだけではありません。お客様が求めているバーがあることを、GoogleビジネスプロフィールとInstagramで告知することが第一歩になります。

お客様が求めていることを知ることから

お客様は、ただ単にお酒を飲みたいのであれば、居酒屋や家飲みなど、もっと安くあげる方法はいくらでもありますから、そのようにするはずです。バーに行くにはそれなりの理由があります。お酒を飲みたいだけではないのです。あなたのお店がそれを提供できるかどうか、リピーターの集客はそこで決まります。

紹介以外の新規のお客様は、お店の外を歩いていて、ノリ、雰囲気で決めることが殆どでしょう。後は前述の検索です。となれば、新規客獲得の戦略は2つです。

  • 常連さんが仲間を呼んできてくれるようなお店作り
  • 新規客は「入りやすい店の外側作り」と「GoogleビジネスプロフィールとInstagramからの発信」

BARのコンセプトと新規のお客様へのオファーをしっかりと届けてください。

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また、常連さんは仲間を連れてきたいが、店の雰囲気が変わってしまう新規客は増えてほしくないと思っていることが多いです。そこは、店頭とSNSで、呼びたい人だけを呼びよせるように気を使う必要があります。落ち着いて飲みたい常連さんが多いのに、無料クーポンを配布して若者を集めるなどは、してはいけないことです。

お店の強み(コンセプト)と売りを明確に

上で「コンセプトとオファーを」と書きましたが、再度、あなたのバーの強みについて考えてみてください。それは自己満足を超えて、お客様のニーズ(買い)とマッチしているでしょうか? 常連のお客様が誰かに自慢したくなるような「そのお店を知っている」ことや、あなたに常連と認められていることが「見栄」につながっているのかどうかは大切な要素です。

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お店の強みが、お店の中のソフト面である場合には、看板に写真やその物語を書いて示してみたり、SNSやブログで発信したり、目に見える形に置き換えることが大切です。お店が一階でない場合には、この辺りは特に重要になります。怖い、怪しい、と思われたら新規のお客様は寄り付きません。女性を引き寄せるとお店の空気もよくなることが多いですから、意識して工夫してみましょう。

立地が弱みだと感じるのでしたら、敢えてそれを強みに言い換えてみましょう。隠れ家、静か、学生がこない、一人暮らしの女性が多いエリア、ご夫婦で、など考えようによっては色々言い換えることはできるでしょう。あなた自身の人間的な魅力、お店の雰囲気(内容、照明、お客様の質)はもちろんですが、メニューの特徴、提供方法の特徴(グラスや氷の形、目の前で調理、BGMなど)も強みになります。

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バーは開業率も廃業率も高い業種です。オーナーさんは大変だと思いますが、勝ち残れるバーには必ず戦略があります。常連さんに愛され、新規の方が入りやすく、完璧すぎず、価格も高すぎず。そこに来る特別な理由、優越感を用意してあげられる存在になってください!

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アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。
About 新井 一
アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。