セミナー集客は適切な定員を設定しましょう!
セミナー集客はどこまで頑張ればよいのでしょう? セミナーは何人で開催することが適切なのでしょうか? セミナーには会場サイズや講師人数によって定員が設定されます。講師1人に対し、満足度を落とさずにセミナーができる人数は8~12人と言われています。つまり、講演と違い、セミナーは人数が多ければ良いというものではないのです。
多ければよいというものじゃない
真剣度の低い、冷やかしの参加者ほど、セミナー参加者の人数が多いと安心します。後ろの席に引いて座り、話半分くらいに聞き流すことができるからです。あるいは、勧誘などの別の目的を持って参加してくる人も、人数が多いことを好みます。これも当然といえば当然ですね。声をかける人数が多くなるからです。
本来、戦略的なセミナー集客は、そんな傍観者や勧誘業者を寄せ付けないものであるべきですが、実際はなかなかそうはいきません。私の主催するセミナーにも、時折ネットワークビジネスの人や保険や投資の営業さんが紛れ込んでおり、その人たちのセミナー集客や勧誘活動をすることもあるようです。イベント後に参加者から報告をいただいたりすることもあります。
セミナーは適切な定員を設定しよう
上述のように、フロントエンドセミナーは人数は少ない方が有利です。(フロントエンドセミナーとは、低価格で見込み客を集めるために開催するセミナーのことです。)自分自身が講師をしてバックエンドに誘導する場合、適切な定員は「8~12人」です。この人数をコンスタントに集客できるようになるために、あらゆる施策を組立てます。例えば、コーチングのクライアント獲得のために行うセミナーであれば、2週間に1度、その規模でセミナーを開催できるようになれば十分です。2週間ごとですから、1日1人の申し込みが来れば14名です。キャンセル人数を想定するともう少し集めたいところですね。
適切な定員を設定しないと・・・
私の経験では、セミナーは最大で300人程度の集客までです。確かに大ホールで大スクリーンの前でお話をするのは、これまでに経験したことのない気持ちのよいものでした。ですが、それでお客様に私に言いたかったことがどこまで伝えられたのだろう? その後のビジネスにどの程度つながったのだろう? と考えると、普段8名程度でやっている小さなセミナーの方が、よほど手ごたえもあり、結果も出ているのです。不思議なものです。
私のクライアントさんのセミナーも、内容によりますが多くの場合は10名以下で開催されています。ワークショップと謳う場合にはもっと少なくてもよいくらいです。大勢を集めてのセミナーや講演は、確かに写真に収めた時には格好のよいものですが、実際にビジネスとして考えると、その後の個別フォローもほとんどできませんし、人数が増えるほど参加者との距離感は開く一方です。見栄を張るよりも、数字の大きさにあこがれるよりも、実務でしっかりと結果を出していく方が大切です。
セミナーの適切な価格設定は?
会場費と自分とスタッフ1名の交通費、日当などを考えると、知名度が上がるまでは3,000円(税別)くらいの価格設定がちょうどよいでしょう。5,000円(税別)以上にまで上げると、もう少し本気度の高い人が集まりますが、逆にフロントエンドに期待し過ぎる人も集まるため、セミナー終了後の満足度が下がり、全体の質が下がってしまうこともあります。
フロントエンドセミナーの場合には、利益を考える必要はありません。損が出ない程度に計算して、適切な人数を集めることを優先しましょう。コストがもったいないですから、部屋のサイズも小さめにしておいて問題ありません。その分、駅から近い、きれいな会場を借り、よい印象を与えられるようにしておきましょう。
セミナー集客は定員より多めに集めておこう
無料セミナーの場合は、真剣度の低い人も比較的多く集まるため、開催直前や当日のキャンセルも多くなります。雨が降ったりすれば参加者は半減します。キャンセルの場合も連絡もこないことがほとんどです。出席者は申し込み者7割(3000円以下程度の場合)、無料の場合は4割想定。そのくらいの感覚で、定員以上の人数を集客しておくようにしましょう。
セミナー集客人数は多すぎても講師の熱が伝わりません。少なすぎても盛り上がりません。適切な人数を集めるために、10人で実施しようと思えば14~16人くらいは集客しておき、キャンセルに備えておきましょう。
無理をせず継続的にセミナー集客をしよう
可処分所得が減り、娯楽の選択肢も増え、競合他社も皆セミナーを開催します。今やフリーランス、専門家総セミナー講師時代です。それ故、同じような内容のセミナーが飽和しており、セミナー集客はますます困難な時代になっています。しっかりとしたネットとリアルを融合させた集客基盤をいち早く完成させ、自動的にセミナー集客ができるようになるまで、コツコツと努力を続けていきましょう!


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