圧倒的なブランドはマスメディアで手に入れる!

スモールビジネスオーナー、一人型ビジネスを展開する個人事業主は、ほとんどの人が集客を他社に依存しています。よって、結局はサラリーマンと不自由度に大差はなく、立場はむしろ不安定です。唯一の救いは、自分がその気にさえなれば、複数の会社と契約できるというところです。

そのような状態になることを避けるために、事前の発信メディアを持つことが非常に重要だと、日頃私たちは情報を発信し続けています。しかしながら、その自前のメディアを育てるためには、コツコツと地味な作業を長い時間積み上げなければならず、多くの人は挫折してしまいます。

現在の情報発信のトレンドは、いわゆるコンテンツマーケティングと呼ばれる、価値のある情報発信し、ソーシャルメディアで拡散されて媒体が育つといった流れを、数年間繰り返すものです。これができれば、自社で集客が可能になります。しかしながら、ソーシャルで拡散される情報を発信することは、個人にはそう簡単なことではありません。

マスメディアに取材してもらえるかを考えよう!

私たちは、その流れをより加速させるために、マスメディアを活用することを推奨しています。マスメディアとはいわゆる雑誌や本、ラジオ、テレビといった、広く世の中の人に情報を伝えることができるメディアのことです。マスメディアに取り上げられることがあれば、ソーシャルメディアの拡散と融合し、多くの人に情報届けることが出来るようになるのと同時に、マスメディアに登場しているという実績が、信用を得ることにもつながります。

では一体どのようにビジネスを展開すれば、マスメディアの取材を受けることができるのでしょうか? メディアの関係者は常にネタを探しているものです。ですが世の中にあふれる情報はその大半のものは普通であり、たいして面白いものではありません。

メディアが取材にしたいと思うネタは、いくつかの要素を満たしなければなりません。日本国民の幸せにつながること、視聴率が取れること、様々な条件があるのです。あえて言うなら・・・

視聴率
卓越性
機会性
緊急性

まずはこんなところが最初のチェックポイントとなるでしょう。さらに、ソーシャルや検索の急上昇ワードのなどに掲載され、世の中に注目されている現象や、面白く役に立ち、世の中がより良くなる事であれば、文句のつけようがありません。

マスコミが着目した戦略的メディアブランディングの事例とは?

私たちの周りには、いくつもの「戦略的に作られたメディアブランディング」の実例が存在しています。有名なところは「ビックロ」ですね。初めての出店の際に、ただビルを購入してビックカメラを出店するだけでは、何のインパクトもなかったでしょう。そこにユニクロがテナントとして入ったとしても、何の面白さもなかったはずです。この2つがくっついたところが斬新だったわけですね。

あるいは漢検では、任天堂さんが秀逸さを見せつけてくれています。12月12日の漢字の日には、たくさんの大人が漢字を書けないという空気をマスコミが作り出します。そこに漢検DSをぶつけたわけです。そして同時発売で、「ポケモンバトルレボリューション」をリリース。これはすごい戦略だと思いませんか? 子供のDSを買うついでに親も買う、その逆もまた然り。まさに事前の「フリ」を作り出したメディア戦略です。

身近な事例は、まだまだあります。JINSのブルーライトをカットするメガネも、macの普及や新OSの普及タイミングを利用した商品ですし、「君だけの応援ムービー」のヒットも、受験シーズンのメディア戦略が大きく絡んでいます。池袋の有名な天狼院書店の「冷やしこたつ」も、マスメディアとソーシャルメディアを融合させて大きな話題を集めた成功戦略の1つです。

マスメディアは様々なフィルターを通して私たちが発信する情報を見ている

マスメディアは、ただ面白そうな情報探しているというわけではありません。よい情報かどうか、よい収益をもたらす情報かどうかなど、担当者によってもマインドセットが異なります。テレビの場合はもちろん「絵力」がなければなりません。シズル感であったり、温泉であったり、動物の赤ちゃんだったり、力のあるという絵も求められるのです。

メディアが持っている視点は、例えば以下のようなものです。

政府から見た視点
市場から見た視点
視聴者から見た視点
テレビ局としての視点(次クールのドラマのテーマに合っているかなどもある)
スポンサーの視点
コメンテーターの視点

様々なフィルターで情報を見て、選別しているのです。ただこのような情報を気にしていても、私たちが本当に発信したい情報とずれてしまう可能性もありますね。ですので、メディアに露出したい場合に考えなければならない点をシンプルにまとめると、

時流・世の中に広まるだろうという流れ
他にないこと
初モノ・ナンバーワン

こんなところを意識することが大切になってくると思います。メディアはあなたの会社やあなたを取材したいとは思っていません。そんな事をしてあげる必要がありません。発信している情報に価値があるかどうかだけが問題です。それでは、あなたの会社は何を発信しますか? そしてなぜその情報を発信するのですか?

そこを取り続けることがメディア戦略の最初の一歩になると思います。

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アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。
About 新井 一
アタマーケ・ラボ & 起業18フォーラム代表。2007年、集客支援をスタート。テレビやラジオ、雑誌などマスコミにも多数登場し、独自の脳マーケティング理論・集客・高単価セールスメソッドを公開。経験・実績に基づいた、わかりやすいセミナー・ノウハウの解説、コンサルティングには定評がある。