メルマガ件名の書き方|開封前に伝える約束と最初の一文

メルマガを書いているのに、件名を決めるところで毎回止まる。本文は役に立つ内容なのに、件名だけが売り込みっぽく見える。あるいは、件名で興味を引いても、開いた後の本文が違う話に見えてしまう。そんな時は、強い言葉を探す前に、件名と最初の一文の約束を見直します。

メルマガ件名は、短く目立てばよいわけではありません。受け取る人は、件名を見た瞬間に「今読む話か」「自分に関係ある話か」「開いた後に何が分かるか」を判断します。ここが曖昧だと、本文が良くても読まれる前に止まります。

メルマガ件名の書き方は、言葉を派手にする作業ではなく、本文で渡す約束を開封前に小さく見せる作業です。今日は、初心者でも直しやすい件名、最初の一文、リンク先のそろえ方に絞ります。

メルマガ全体の位置づけは、先にメルマガで集客する方法の固定ページで見られます。ここでは、その中でも毎回の件名をどう直すかだけを扱います。

メルマガ件名で最初に見ること

最初に見るのは、件名が本文の入口になっているかです。件名だけで完結させようとすると、説明が長くなります。反対に、興味だけを強くすると、開いた後に期待とずれます。

強い言葉より先の約束

「限定」「今だけ」「失敗しない」などの言葉は目立ちます。ただ、毎回このような言葉に頼ると、受け取る人は売り込みの合図として覚えます。読んでほしいなら、まず本文で何を渡すのかを件名に入れます。

たとえば、整体院なら「腰痛改善キャンペーン」より、「朝起きた時の腰の重さを減らす確認」など、受け取る人の場面に近づけます。コンサルタントなら「無料相談のお知らせ」より、「相談前に迷いやすい料金の見方」の方が、開く理由を作れます。

誰向けかを一つに絞る

件名で全員に届けようとすると、誰にも近くありません。「お客様へ大切なお知らせ」では、何を読むのか分かりません。登録している人の中でも、今の一通を読んでほしい相手を一つに絞ります。

  • 予約前に迷っている人向け
  • 比較している人向け
  • 一度来店した人向け
  • 資料を読んだ後の人向け

相手を一つにすると、件名は短くなります。「予約前に見る持ち物」「比較前に見る料金の違い」「一度来た人への次回目安」のように、場面が先に立ちます。全員に読ませるより、今読む理由がある人に届く件名を作ります。

本文の最初の一文とそろえる

件名を直しても、本文の始まりが違う方向を向いていると離脱されます。件名で「料金の見方」と言ったのに、本文の冒頭が会社紹介から始まる。件名で「事例」と言ったのに、開いたらキャンペーン案内だった。このずれが続くと、次の開封にも影響します。

件名の約束を冒頭で受ける

本文の最初の一文は、件名の約束をそのまま受けます。件名が「予約前に見る持ち物」なら、冒頭は「今日は、初回来店前に持ってくる物と、持ってこなくてよい物を分けます」と始めます。これだけで、受け取る人は開いた理由を確認できます。

件名と冒頭が近いと、本文を読み始める負担が下がります。凝った導入より、約束を守る一文の方が安心です。メルマガでは、長い前置きより「何の話か」が先に見えると、読み始めの迷いが減ります。

ずれる件名の例

よくあるずれは、件名だけが読者目線で、本文が急に売り手目線へ戻る形です。「初回相談前に多い質問」と書いたのに、本文の一文目が「新メニューを開始しました」だと、読む目的が変わります。

売りたい案内がある時も、最初の一文で受け取る人の状況を置きます。「今月の相談枠のお知らせです」だけで始めるより、「相談するか迷っている人から、料金と初回の流れをよく聞かれます」と始める方が、件名とのつながりが出ます。

プリヘッダーの役割

件名の近くに短い説明が表示されるなら、そこにも本文の約束を置きます。件名では場面を短く出し、補足では何が読めるかを一文で伝えます。

  • 件名: 予約前に見る持ち物
  • 補足: 初回来店で必要な物と不要な物を分けました
  • 件名: 料金で迷う人へ
  • 補足: 比較前に見る月額と単発の違いです

件名で全部を言い切らなくても、補足と合わせれば意味は伝わります。大切なのは、件名、補足、本文の冒頭が同じ約束をしていることです。

売り込みに見えない件名

メルマガは、案内や募集を送る場面もあります。売り込みをゼロにする必要はありません。問題は、毎回の件名が「買ってください」に見えることです。案内回でも、受け取る人が判断できる材料を先に置きます。

案内回の件名

案内回では、サービス名を大きく出す前に、誰が何を確認できる案内かを書きます。「新講座募集開始」だけでは、対象者が見えません。「初めて広告を出す前の講座案内」のように、読む人の状態を入れると、必要な人に開く理由が生まれます。

店舗なら「キャンペーンのお知らせ」より、「次回予約を迷う人向けの空き枠案内」と書けます。相談業なら「個別相談募集」より、「料金ページを見た後の個別相談案内」と書く方が、読み手の流れに合います。

役立つ回の件名

役立つ回では、すぐに使える確認材料を見せます。「集客のコツ」より、「予約前に見られる写真三枚」の方が具体的です。「売上アップの秘訣」より、「見積もり前に聞かれる費用の答え」の方が本文を想像できます。

メルマガ配信頻度を決める時は、メルマガ配信頻度で登録解除を防ぐ初回案内と週1回の目安も参考になります。頻度と一緒に、案内回、事例回、確認メモ回の件名を分けると、売り込みだけの印象が薄まります。

急がせる言葉を減らす

「残りわずか」「急いでください」「今だけ」を何度も使うと、本当に急ぐ案内まで軽く見られます。急がせたい時ほど、理由を短く添えます。たとえば、予約枠が限られるなら、期間ではなく対象を先に書きます。

「今週の空き枠」より、「初回相談を考えている人の今週枠」の方が穏やかです。件名で強く押し込むより、必要な人が自分の予定と照らせる言い方にします。

件名を作る順番

件名は、最後にひらめきで決めるより、本文の役割、届ける相手、最初の一文から戻して作ると安定します。

一通の役割

まず、その一通の役割を一つにします。事例を渡すのか、質問に答えるのか、予約前の不安を減らすのか、案内へ進めるのか。複数の役割を混ぜると、件名も本文も散らばります。

役割を決めたら、本文の最後で見てほしいページも一つにします。メニュー、料金、事例、予約フォーム、ブログ記事を全部並べると、何をすればよいか分かりません。件名で約束した内容に合うリンクを一つ選びます。

本文一文目の下書き

件名より先に、本文の最初の一文を書きます。たとえば「今日は、初回相談前に多い料金の迷いを三つに分けます」と書けたら、件名は「初回相談前の料金の迷い」で作れます。

本文の一文が書けない時は、件名もぼやけます。その場合は、件名を考える前に、本文で何を一つ渡すのかを決めます。受け取る人の場面、渡す材料、次に見てほしいページを一行で置きます。

三つだけの件名候補

件名候補は、最初から十個も作らなくて構いません。初心者なら三つで十分です。一つ目は場面、二つ目は悩み、三つ目は読む材料で作ります。

  • 場面: 予約前に見る持ち物
  • 悩み: 料金で迷う人へ
  • 材料: 初回相談で聞かれる三つ

三つを比べる時は、いちばん派手なものではなく、本文とのずれが少ないものを選びます。開いてもらうことだけを狙うと、次回以降の信頼を削ります。

4通分で見直す記録

一通だけで正解を決めると、偶然に寄ります。件名の改善は、4通分を並べると見直しの材料がそろいます。配信曜日のテストとは別に、件名の型と本文冒頭のずれを見ます。

残す項目

記録に残すのは、多くありません。送った日、件名、本文の最初の一文、リンク先、開封、クリック、解除を並べます。細かい分析より、件名で約束した話が本文とリンク先まで続いているかを、次の視点で見ます。

  • 件名で誰向けか見えるか
  • 本文の一文目で件名を受けているか
  • リンク先が件名の約束と合っているか
  • 開封後のクリックや返信があるか

開封率だけが高く、クリックや返信がない時は、件名で期待を作った後に本文が応えられていない可能性があります。逆に、開封は普通でもクリックや返信があるなら、その件名は必要な人に届いています。

曜日テストと混ぜない

曜日や時間帯を比べる時は、別の記事で扱ったように同じ役割のメールを並べます。詳しくはメルマガ開封率を比べる曜日と時間帯の目安が使えます。

今日の件名改善では、曜日まで同時に変えすぎません。件名、本文冒頭、リンク先の三つをそろえたうえで、次に送る時間を見ます。変える場所を一つずつにすると、良かった理由も悪かった理由も残せます。

次回配信前の確認

件名を直す時は、配信画面を開いてから悩むより、下書きの段階で材料をそろえます。本文を書き終えてから件名を考えると、本文に入れた話を全部拾いたくなります。先に「この一通で渡すもの」を決めておくと、件名も本文も散らばりません。

下書き前の材料

下書き前に置く材料は、受け取る人、困っている場面、渡す確認材料、最後に見るページの四つです。たとえば、整体院なら「初回来店前の人」「持ち物で迷う」「必要な物と不要な物を分ける」「初回案内ページ」のように並べます。

この四つがあると、件名は「初回来店前に見る持ち物」と作れます。本文の一文目も「今日は、初回来店前に必要な物と不要な物を分けます」と受けられます。リンク先も初回案内ページに絞れるため、読み終えた後の動きが混ざりません。

送信前の読み返し

送信前には、件名だけを見ず、本文の一文目と最後のリンクまで通して読みます。件名で「事例」と言っているなら、本文冒頭でも事例を出し、最後もその事例に近いページへ戻します。件名で「料金」と言っているなら、本文冒頭で料金の迷いを受け、最後も料金ページや相談前の確認へ戻します。

送信前の確認は、件名のうまさではなく、件名、本文冒頭、リンク先が同じ約束をしているかを見るだけで十分です。ここがそろうと、受け取る人は開いた後に迷いません。

よくある質問

メルマガ件名は何文字がよいですか?

最初は短めにします。ただし、文字数だけで決めません。受け取る人の場面と本文の約束が見えるなら、多少長くても読めます。反対に、短くても「お知らせ」だけでは開く理由が弱くなります。

件名に記号や絵文字を入れてよいですか?

使うなら、意味を補う範囲にします。目立たせるためだけに入れると、本文の内容より装飾が先に見えます。小規模事業者のメルマガでは、記号より、誰向けで何が読めるかを先に整えます。

毎回違う件名の型が必要ですか?

違いを出す前に、本文との約束をそろえます。事例回、案内回、確認メモ回のように役割を分け、その役割ごとに件名の型を持つと続けやすいです。

AIに件名を作らせてもよいですか?

候補出しには使えます。ただし、最後は本文の最初の一文、リンク先、受け取る人の場面と合っているかを人が見ます。強い言葉だけを選ぶと、本文とのずれが出ます。

今日直すなら、次回配信の本文一文目を先に書いてください。その一文から、誰向けか、何を渡すか、どのページへ進むかを抜き出して件名にします。メルマガ件名は、開封前に本文の約束を見せる入口です。

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About 新井 一
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